時にシックに時にゴージャスに。都市を彩るサインへと、金属、アクリル樹脂、LED、ABS、あらゆる素材が変貌する。都会の雑踏のように多様な音が工場で鳴り響く。それを再構築するのは、ハウスミュージックのマエストロ、TAKECHA。レーザー加工機が奏でるしなやかなフレーズが、十億分の一の精度を出すナノサインのごとく、精緻でアーバンなダンスミュージックへと組み上げられていく。
オミノではLEDやABS、アクリルの樹脂素材や金属素材を使った、ファッションブランドやホテル、オフィスビルの看板・表示・案内などの「サイン」の製作・販売を行っている。
同じデザインでも文字の曲線や直線を切り出す際はスタッフごとに使う刃物の形や太さなど、加工のアプローチが異なる。だが、完成形はいずれも全く同じものが出来上がる。
プログラミングした加工データを読み込ませることで工作機械は稼働する。プログラミングを少しでも失敗したらやり直しだが、予算的にも期間的にもほとんどの製作物は一発勝負だ。
顧客から届いた図面をもとにサインを完成させるのが主な仕事だが、受け取った図面のままでは、ロゴ幅が狭く電線が通せずLEDが納まらないこともある。サインがきっちりと成立するよう構造の調整をすることも仕事のひとつ。
サインはその多くが1点もののため、受注するたびに新しく調色する必要がある。塗装の担当者が0.1g単位で色を混ぜ合わせて調整し、顧客の要望通りの色へ近づけていく。
LED発光サイン。基盤をプリントすることで、薄く繊細なサインも実現できる。最終サインの形状から適切な発光をイメージした配灯をする。内照式のサインは塗装した際に光が漏れてはならないため、それを確認するための専用の塗装ブースも開発している。
1975年創業。東京都墨田区に本社を、埼玉県八潮市に工場を構えるサインメーカー。ABS・アクリルなどの樹脂、ステンレス・アルミ・真鍮など金属を使ったサインや、LEDを内蔵したサイン、シルクスクリーン印刷のサインに加え、大型レーザー・3Dマシニングルーターによるデジタル加工品まで取り扱う。
Takeshi Fukushima としても活動。寺田創一氏「Sun Shower」に衝撃を受け、1995年に上京。<gwm records>を始める。97年にサンフランシスコにてGlenn Underground氏とBoo Williams氏と共演。2001年頃までヲノサトル氏と共に<ルパンナイト>のレジデント。15年頃より欧州で起った90年代ジャパニーズ・ハウスの再評価に伴い、地元滋賀県で90年代バイブスを蘇らせつつ新しい音を探究している。欧州の新鋭レーベルより数枚のEPを発表。16年「takecha Strikes Back」ツアーにオリジネーターPal Joey氏を招聘。17年にパリにて Kuniyuki Takahashi氏と共演。18年に「Deep Soundscapes」リリースパーティでストックホルムにて寺田創一氏と共演。現在はBandcampで独自の電子音楽を配信中。
1979年北海道網走市生まれ。1999年に世田谷ハートビートレコーディングスタジオでエンジニアとしてのキャリアをスタート。2009年にフリーランス。現在は京都を拠点に、レコーディングミキシングエンジニア、ライブPA、マスタリングと、柔軟かつ多角的にアーティストと関わる。
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。映像ディレクター/デザイナー/プランナーとして活動。
1987生まれ。神戸出身。日本大学芸術学部写真学科卒。2011株式会社アマナ入社。2014フリーランス。