高速に、均一に、様々な色の溶液がフィルム素材に次々と塗布されていく。20層近くの多層膜が、高機能フィルムへと完成していく様は、まさにアンサンブル。豊富な水資源が可能にするこの「水系塗布技術」の工程のレイヤーをそのまま、SUGIURUMNが流麗かつフロアライクなテックハウスにリコンストラクトした。
富士フイルムのフィルム生産の特徴、その一つが水系塗布技術。有機溶剤を用いないため環境に優しい製造法である。
写真用フィルムは薬品を何層にも塗り重ねることで作られる。富士フイルムの水系塗布技術の最大の特徴は同時重層だ。多層で重なり合うが、混ざりはしない。
水は有機溶剤よりも揮発しにくく乾燥に時間がかかる。しかし、独自の工夫を施した長い乾燥炉を有するため、生産性が落ちることはない。
暗室内は光が無いため、目視でのチェックができない。数字のランプも実際の生産工程ではフィルターに覆い、暗がりの中でかろうじて判別できる程度にまで光を制限する。
チェキは撮影後フィルムを排出しフィルム内で現像を行う仕組みだ。当然、フィルム本体の加工も光のない暗室内で行われる。
組み立てられたフィルムはパックに詰められ、抜き取りでの性能検査を受ける。
検査をクリアしたフィルムカートリッジは遮光袋で個包装され、店頭販売用の小箱に詰められた後、ダンボールで店頭に届けられる。
1934年、写真フィルム製造の国産工業化計画に基づき大日本セルロイド株式会社から分離する形で富士写真フイルム株式会社が設立。神奈川事業場足柄サイトでは設立当初から写真フィルムの製造を一貫して行っており、現在では富士フイルムフォトマニュファクチャリングなどの生産部門だけでなく、先端コア技術研究所、高機能材料研究所など、富士フイルムの生産と技術革新双方の心臓部分を担っている。
BASS WORKS RECORDINGS主宰。これまで8枚のオリジナルアルバムを発表し、シングルも世界各国のレーベルよりリリース。3シーズン連続で務めたPACHA IBIZAのミックスCDも好セールスを記録した。DJとしても24時間セットを幾度となく敢行。近年もIbizaやMancesterなど、頑丈な体と精神を存分に生かして、ワールドワイルドに精力的に活動している。2013年よりスタートさせた自身のレーベル、BASS WORKS RECORDINGSはすでに150タイトルを超え、ハイクオリティーなダンスミュージックを世界に発信し続けている。2017年、人工知能(AI)をテーマにした3年ぶりの最新アルバム “AI am a boy.” をリリース。現在、最新アルバムを製作中である。
1979年北海道網走市生まれ。1999年に世田谷ハートビートレコーディングスタジオでエンジニアとしてのキャリアをスタート。2009年にフリーランス。現在は京都を拠点に、レコーディングミキシングエンジニア、ライブPA、マスタリングと、柔軟かつ多角的にアーティストと関わる。
東京のビジュアルデザインスタジオTANGRAMに所属するディレクター、兼、映像作家。3DCGソフトとモーショングラフィックスを活用した映像作品「Night Stroll」、tofubeatsの「朝が来るまで終わる事のないダンスを」MVを撮影するなど、光を巧みに駆使した表現で何気ない日常の風景を一変させる世界観が特徴。