フィルター素材が、もの静かにラインを流れ、ひたすら織り込まれていく。その機動は実は一定ではない。まるで生き物のように、細かく繰り出される変拍子。その独特なグルーヴを気鋭の女性プロデューサーYuri Uranoが、浮遊感漂う、硬質なインダストリアルミュージックに昇華させた。ボーカルの入ったオリジナルバージョンも配信。
蛇腹に折り重なった物体、これがROKIの中心となる製品、フィルター。社名の語源、「濾機」のとおり、空気や油をきれいにする「ろ過」が彼らの技術のコアだ。
長く繋がったフィルターは最終的に製品1台分毎にカットされる必要がある。長い素材の段階でカットする位置へマーキングを行う。
製品1台分の幅に切り込み線を入れていく。刃にはスリットが入っているため、折込段階で素材がバラける心配はない。
折込を行う前に、上部のV刃と下部のV溝で挟み込んで折り目のスジ付けを行う。V刃とV刃溝の構造により、分厚いろ紙でもしっかりと筋付けが可能になっている。
上下2枚の折刃を交互に動かしてフィルターを折り込む機械をレシプロ折り機と呼ぶ。折刃の稼働幅と熱板の隙間によって折りの高さを調節している。
ロータリー折り機の場合は2本のローラーでろ紙を送り出し、筋付け工程で付けた折れ目に従って折り込んでいく。
1958年創業、静岡県浜松市の本社・工場、福岡のグループ会社に加え、北中米・ヨーロッパ・中国・インド・東南アジアと世界中に拠点を構える。社名の語源は「濾機」。その名のとおり、空気や油をきれいにする「ろ過」を技術のコアに据え、自動車やバイク、小型船、発電機のエンジンに使用されるフィルター製品などを開発製造している。
1993年生まれ。大阪出身。インダストリアルなテクノサウンドと自身の声や自然音をブリコラージュさせた独特の世界観を武器に注目が集まる新鋭女性プロデューサー。Yullippe名義でのソロプロジェクトも行っている。2018年1月、次世代エレクトロニック・クリエイターオーディション「INTERLUDE from TDME」でグランプリを獲得。同年4月、なんばHatch にて開催されたライブイベントではRyoji IkedaやRADIQらと共演。9月、イギリスのCPU Recordsから自身のキャリア初となる12インチ『Autline』、そして自主レーベルYLより第一弾となる『Reed』をリリース。TED x Kobeへの楽曲提供や、「The Star Festival 2017 "RBMA presentsトワイライト・ゾーン"」にて、謎のセレクター"Ghost Selectors"としてDJ出演するなど、その多才さを様々なフィールドで発揮。 日本国内のみならず、ドイツやイギリスなどの海外公演をはじめ、グローバルに活動の幅を広げている。
1979年北海道網走市生まれ。1999年に世田谷ハートビートレコーディングスタジオでエンジニアとしてのキャリアをスタート。2009年にフリーランス。現在は京都を拠点に、レコーディングミキシングエンジニア、ライブPA、マスタリングと、柔軟かつ多角的にアーティストと関わる。
1987生まれ。神戸出身。日本大学芸術学部写真学科卒。2011株式会社アマナ入社。2014フリーランス。
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。映像ディレクター/デザイナー/プランナーとして活動。