ひたすら回る。編み込む。捻り上げる。電線の加工、電気導体の製造、ワイヤーハーネスの製造過程はBPM160。その高速かつ華麗な円運動から紡ぎだされたPaisley Parksのジュークに合わせ、フロアにずらりと並んだ編組機たちがフットワークダンサーのごとく踊りだす。日本の技術の先端から、シカゴのストリートに投げられたリアル・ジャパニーズ・ハイテック・ジューク。
明興双葉のケーブルは金属の糸を編むことでつくられる。黒い円柱は金属糸を巻きつけたボビン。ボビンから上空に糸が細く長く伸びていく。ボビンのサイズや糸の太さはつくる製品により様々である。
うねるような複雑な軌跡を描いたレール。そのレールの上をボビンが一定の速度で走り続ける。糸を引く張りの強さや糸をまとめる高さなど、さまざまな調整を加えることで編み込みの強度にバリエーションをつくることができる。
糸同士の重なりを互い違いにしていくことでケーブルを編み込んでいく。糸を支えるリングの高さによっても、糸の張りに変化を加えられる。機械中央にはケーブル内に空洞をつくりつつケーブルの形状を整える金属板が設置されている。
近寄ると、ボビンから伸びる糸の1本1本も更に極細の金属線からできていることが分かる。極細の金属線を途中でちぎれさせずに編み込んでいくのには高い技術力を要する。
しなやかに伸び縮みする金属ケーブルが編みあがり、運ばれている。明興双葉の製品は、電気機器の電源ケーブル、街や発電所の電線、車の中のハーネスなど、さまざまな場所で使われ生活を支えている。
1954年創業。国内の茨城県常総市、山梨県中央市と南アルプス市、岩手県一関市の他、海外では中国広東州にも製造拠点を構える。「電線」と「ハーネス」の2つを主要な事業としている。電線事業部では、電気機器の電源ケーブルから市街地や発電所の電線、自動車内のハーネスに使われる電線など、金属線を糸にし、ねじる、編み込む加工で製品づくりを行っている。
レーベル "бh○§†" 主宰。2007年、本牧埠頭周辺の工業地帯にインスピされて 横浜ベイテクノに新たな価値観を浸透させるべく、 脳とKESにより組織される。2011年、Kent Alexanderが、2012年、ライブメンバーとしてSONYが新たに加入。以後、国内Juke/Footworkのクラシックの一つとも言えるアルバム"Бh○§†"やJuke / FootworkシーンのオリジネイターTRAXMANとのコラボレーション作品FAR EAST EP、CHICAGO Juke / Footworkに特化したアルバム及びEPを量産中。2017年はNHK"ノーナレ"出演や、スニーカーブランドJADEのムービーに楽曲が起用されるなど、Juke / Footworkシーンを超え、活動の幅を広げている。
1979年北海道網走市生まれ。1999年に世田谷ハートビートレコーディングスタジオでエンジニアとしてのキャリアをスタート。2009年にフリーランス。現在は京都を拠点に、レコーディングミキシングエンジニア、ライブPA、マスタリングと、柔軟かつ多角的にアーティストと関わる。
1987生まれ。神戸出身。日本大学芸術学部写真学科卒。2011株式会社アマナ入社。2014フリーランス。
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。映像ディレクター/デザイナー/プランナーとして活動。